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2016年1月8日 VOL.046

映画『ブリッジ・オブ・スパイ』

スピルバーグとカミンスキー(そしてコダック!)が再タッグ、冷戦時代の真実に基づくスリリングなドラマを描く

(C)2015 DREAMWORKS II DISTRIBUTION CO., LLC and TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION.

 

『ブリッジ・オブ・スパイ』は、冷戦下の緊迫した時代に観客を引き込むサスペンスに満ちたドラマです。実話に基づき、ソ連のスパイとして逮捕されたルドルフ・アベルの弁護を依頼されるニューヨークの弁護士、ジェームス・ドノバン(トム・ハンクスの役柄)の活躍を追います。ソ連と米国の緊張が新たな局面へと高まり、ドノバンはさらなる交渉役を任じられることになります。

 

「スパイの弁護を大々的に報じられることが非常に危険な時代でした」とスピルバーグは語ります。彼の長年にわたるパートナーである撮影監督ヤヌス・カミンスキー(ASC)の手助けでその危機的状況を忠実に伝えました。

 

カミンスキーがスピルバーグと組んだ最初の作品は1993年の『シンドラーのリスト』で、それ以来、多くの映画で共に仕事をしています。カミンスキーはアカデミー賞に6回ノミネートされ、スピルバーグと協業した『シンドラーのリスト』と『プライベート・ライアン』で2回アカデミー撮影賞を受賞しています。

 

プロデューサーのマーク・プラットは、「一方が物語を作り出し、もう一方がそれを完成させます。映画の観客である私たちは、生み出された作品の美しさ、ルック、雰囲気を目の当たりにし、そしてヤヌスとスピルバーグの間で奇跡的に起こるあらゆることを結果として享受します」と語っています。

 

素晴らしいビジュアルとともに感情のディテールを見事に捉える描写力で名高いカミンスキーの第一の目標は、物語を語る上での映画的な文法を確立することでした。幸運にも『ブリッジ・オブ・スパイ』では、素晴らしいロケーション(ニューヨーク、ベルリン、ワルシャワ、ポーランド)、美術セットや衣装がカメラに無数の機会を提供しました。

 

「ヤヌスと仕事をする上で大好きなことは、彼が撮ろうとしているショットを非常に素早く理解できることです」と主演のトム・ハンクスは語ります。「私は彼にショットがどうなるか尋ねることができ、彼は私に説明します。つまり、私は私を手助けしてくれる誰かと仕事をする余裕があるということで、それは二つのことを意味します。私はショットを台無しにすることなく、彼は私がシーンの中でジェームス・ドノバンを演じるもう一つのわずかなヒントを得る手助けをするのです」

 

カミンスキーの目標は、スクリーン上で冷戦のリアリティを視覚的にしっかりと伝えることでした。彼は、過剰な心象表現は嘘っぽく見えることを知っていたので、やり過ぎることなくその時代をよみがえさせる創造的な手法を思いつきました。スピルバーグは、「窓の外にブルースクリ―ンを置き、デジタル時代のビルや建物を何マイルも見せる予算が我々にはありませんでした。そこでヤヌスはすべての光を窓からの単一光源としました。それはドノバンとアベルの最初の出会いのシーンでリアルな冷たさをもたらしました。ドラマが白熱してくるにつれ、もしくは少なくとも我々(と彼ら)の関係性が高まり始めるにつれ、彼らの間の壁のような冷たい光が物語の進行に従ってゆっくり下がっていくのがお判りになるでしょう」と語っています。

(2015年10月16日発信 Kodakウェブサイトより)

 

『ブリッジ・オブ・スパイ』 2016年1月8日(金)全国ロードショー

 公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/bridgeofspy/

 予告映像

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