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2014年12月18日 VOL.034

映画『インターステラー』

宇宙の果てからその先を撮る

 

公開からおよそ1ヶ月が経過した『インターステラー』。みなさんもうご覧になりましたでしょうか?コダックの米国サイトでは、この壮大な作品テーマを35mmと65mmフィルムによる撮影で見事に映像化したノーラン監督への謝意を込めた紹介記事を掲載しています。本メルマガではその翻訳版をお届けします。

 

Photos: Paramount Pictures and Warner Brothers Pictures, in association with Legendary Pictures.

 

『2001年宇宙の旅』にインスパイアーされた荘厳な宇宙解明の物語であるクリストファー・ノーラン監督の『インターステラー』(主演:マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン)がSFジャンルに投入されました。人類の宇宙旅行の限界を超えるために使われるワームホールの発見、星間探査の長大な距離を克服するために貢献する人類と科学の選択が描かれています。

 

ノーラン監督とシネマトグラファーのホイテ・ヴァン・ホイテマ氏(FSF*、NSC* )は、この物語をコダック VISION3 フィルムで、かつ35mmアナモフィック、65mm IMAXで撮影することを選択しました。ノーラン監督はLAタイムスに「私はあらゆる技術革新の一ファンでありますが、私にとって革新は以前に現れたものを超えるべきものであって、いまだにそうではないのです」と語っています。

 

*FSF, NSCはそれぞれスウェーデンとオランダの撮影監督協会の意。

 

この作品のための全てのカメラネガフィルムとプリントフィルムはコダックのホームタウンであるニューヨーク州、ロチェスターで製造されました。そこでは8mmから16mm、35mmそして大型映像のためのフィルムの製造が継続しています。

 

ノーラン監督は2008年の『ダークナイト』の制作以来、65mmに信頼を置いています。その大きなフレームの利点を好む多くのプロデューサーや監督たちの作品(『ザ・マスター、』、『スノーホワイト』、『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』、『ツリー・オブ・ライフ』など多数)によって復活してきたフォーマットです。

 

「フィルムメーカーが視覚的に重要な何かを65mmで撮影することは、新しいことではありません。1950年代、60年代の多くの作品はテレビに熱狂する観客を映画館に誘い出すため、巨大なスクリーンに上映されました。今日においては、デジタルカメラでは到達できない視覚情報のレベル、イメージの創造における“ワォ要因”(人を感動させるような要素)であるように思えます。加えてポストプロダクションの過程は、ワークフローを通じてより大きなファイルを扱えるように改善されています。

 

さらに『インターステラー』でユニークな点は、劇場公開のプランです。ノーラン監督のリクエストにより、パラマウント ピクチャーズとワーナー・ブラザースは、IMAX 70mm、70mm、35mmプリントで上映する劇場では、拡大公開よりも2日前に公開することを約束しました。さらにIMAX社は、『インターステラー』が全世界でかつてない規模のIMAXでの公開となり、全世界興行の間、最終的には760以上のIMAX®シアターで上映されることを発表しました。

 

ノーラン監督の希望は、フィルムで制作され上映される映画製作が持つ真の違いを、感情や視覚体験において観客が自分の目で確かめることです。そしてその思いに対して、私どもコダックは深く感謝いたします。

 

(2014年11月7日 Kodakウェブサイト掲載記事 より)

 

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