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2022年 3月 4日 VOL.187

撮影監督 ヤヌス・カミンスキー(ASC)がコダック 35mmフィルムを使ってスティーブン・スピルバーグ監督の『ウエスト・サイド・ストーリー』を華麗に描く

『ウエスト・サイド・ストーリー』より Photo by Niko Tavernise. © 2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

多くの人々に愛された不朽の名作をリメイクする際の悩みは、期待に応えられないかもしれないということでしょう。しかし名作の代表格『ウエスト・サイド・ストーリー』をスティーブン・スピルバーグ監督が鮮やかに再映像化したことで、そのような結末は避けられたようです。それどころか、さらに上を行く結果となっています。

 

批評家たちはこの新作映画を感動ものと評し、主としてハリウッドの華やかな音楽エンターテインメントと今の社会的感覚の野心的な融合という点で、名高い映画監督とその共同作業者たちによる最高傑作の1つと褒め称えています。作品の原点を保ちつつも現代の問題にも同調した作品です。

『ウエスト・サイド・ストーリー』は、トニー・クシュナーによる脚本を基にスピルバーグ監督が監督と共同製作を務め、同監督の撮影監督を長年務めてきたヤヌス・カミンスキー(ASC)がコダック 35mmフィルムで撮影しました。本作はジェローム・ロビンズ原案、レナード・バーンスタイン作曲、スティーブン・ソンドハイム作詞によって1957年に上演された同名のブロードウェイ・ミュージカルの2度目の長編映画化作品です。

1961年の映画『ウエスト・サイド物語』(監督:ロバート・ワイズ/ジェローム・ロビンズ、撮影監督:ダニエル・L・ファップ(ASC))は史上最高のミュージカル映画の1つと称され、アカデミー賞10部門を獲得しています。今回のスピルバーグ監督版は批評家の賞賛を受けているだけでなく、ナショナル・ボード・オブ・レビューとアメリカン・フィルム・インスティチュートの両方で2021年のトップ10作品に選ばれました。また、第79回ゴールデン・グローブ賞では4部門にノミネートされ、作品賞(コメディ/ミュージカル)を含む3部門を受賞しており、2022年の賞レースではさらに多くのノミネートと賞賛を受けることになりそうです。

『ウエスト・サイド・ストーリー』より、マリア役のレイチェル・ゼグラーとトニー役のアンセル・エルゴート Photo courtesy of 20th Century Studios. © 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.

ストーリーになじみのない方のために説明しますと、『ウエスト・サイド・ストーリー』はウィリアム・シェイクスピアの悲劇『ロミオとジュリエット』に着想を得ています。舞台は1950年代半ばのニューヨーク市マンハッタンのアッパーウエストサイドで、当時はさまざまな人種の賃金労働者が住んでいる地域でした。物語はバーンスタインとソンドハイムのオリジナル曲に乗せて、ティーンエイジャーたちで構成された異なる民族的背景を持つ2つのストリートギャング、ジェッツとシャークスの対立を描きます。プエルトリコ系移民のシャークスのメンバーたちは、ヨーロッパ系移民のチームであるジェッツから馬鹿にされているのです。ジェッツの元メンバーで、リーダーのリフの親友であるトニーが、シャークスのリーダーであるベルナルドの妹マリアと恋に落ちたことから2つのチーム間の緊張が高まり、その反目はやがて敵対するチーム同士の命がけの全面戦争へと発展していきます。

スピルバーグ監督の『ウエスト・サイド・ストーリー』ではアンセル・エルゴートがトニーを、新人のレイチェル・ゼグラーがマリアを演じ、アリアナ・デボーズ、デヴィッド・アルヴァレス、マイク・ファイスト、リタ・モレノらが脇を固めています。1961年の映画にも出演したモレノは製作総指揮も務めました。

『ウエスト・サイド・ストーリー』は、カミンスキーがスピルバーグ監督と25年間で制作した連続18作目の作品で、そのうちの1作(『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』(2016年))を除き、撮影はすべてセルロイド(フィルムの意)を使ってきました。カミンスキーはスピルバーグ監督との初めての作品である『シンドラーのリスト』(1993年)と『プライベート・ライアン』(1998年)でアカデミー賞®撮影賞を受賞し、同監督とのその他の作品も合わせてアカデミー賞に6回ノミネートされています。

「スティーブンと私は今でもセルロイドを使って映画を作っていますが、それはフィルムの感光乳剤にはノスタルジーを呼び起こす素晴らしい美の力があるからです」とカミンスキーは言います。「それだけでなく、撮影、カット、再装填というプロセスのリズムは慣れ親しんだ儀式であり、私たちにはこれ以外の方法で撮影する理由が見当たらないのです」

『ウエスト・サイド・ストーリー』の撮影監督 ヤヌス・カミンスキー(ASC)、ルース役のイルダ・メイソン、アニータ役のアリアナ・デボーズ  Photo by Niko Tavernise. © 20th Century Studios. All Rights Reserved.

本作のルックを生み出すにあたってカミンスキーはこう語っています。「オリジナルの1961年の映画は、長年にわたって何回も見ていて大好きな作品です。特に当時の華やかさが好きですね。ですが、オリジナル版を深く研究することはあまりしませんでした。当時は美的にも心理的にも哲学的にも技術的にもいろいろと違っていたのです」

「『雨に唄えば』(1952年、監督:ジーン・ケリー/スタンリー・ドーネン、撮影監督:ハロルド・ロッソン(ASC))や『Mr.レディ Mr.マダム』(1978年、監督:エドゥアール・モリナロ、撮影監督:アルマンド・ナンヌッツィ(AIC))、『シカゴ』(2002年、監督:ロブ・マーシャル、撮影監督:ディオン・ビーブ(ACS、ASC))といったミュージカルも衝撃的でしたが、感動を受けたことの他は映画的に参考にしたところはありません」

「スティーブンと私が何よりも刺激をもらったのは、ブロードウェイ・ミュージカルの華麗な演出でした。いろんなものが魅力的で、登場人物は目を見張るほど美しく、アクションは色彩と力強さと品格に満ちていながら、ここぞという時には大胆かつドラマチックにもなるんです」

「なので、本作のルックを探求するにあたってより関心を持ったのは、プロダクションデザインのアダム・ストックハウゼンがまとめてくれた、1950年代から60年代にかけてのニューヨークの現代写真でした。特にプエルトリコ系やドミニカ系の人々の住む地区の日常生活を鮮やかに映し出したものに興味を持ちました。そこは心地よく結びつきの強いコミュニティーだったんです」

『ウエスト・サイド・ストーリー』のスティーブン・スピルバーグ監督、バレンティーナ役のリタ・モレノ Photo by Niko Tavernise. © 20th Century Studios. All Rights Reserved.

「確かに、ニューヨークの生活には『真夜中のカーボーイ』(1969年、監督:ジョン・シュレシンジャー、撮影監督:アダム・ホレンダー)や『哀しみの街かど』(1971年、監督:ジェリー・シャッツバーグ、撮影監督:アダム・ホレンダー)、『タクシードライバー』(1976年、監督:マーティン・スコセッシ、撮影監督:マイケル・チャップマン(ASC))といった映画で見られるような厳しい裏側がありましたが、こういった描写は本筋から外れた陰気な視点をストーリーテリングにもたらしてしまうと考えました」

撮影は2019年7月から同年9月末まで79日間にわたって行われました。主にロケーション撮影で、マンハッタン北部のハーレムやブルックリン区のフラットランズ、ニュージャージー州パターソンなどで行われ、パターソンには屋外セットも建てられました。また、ニュージャージー州ニューアークおよびエセックス郡の一部エリアでも撮影が行われ、屋内のセットはスタイナー・スタジオに作られました。

主要な撮影が始まる前にカミンスキーは10週間かけて準備を行ったのですが、その間の制作面での重要な検討事項の1つにダンスシーンの撮り方がありました。例えば大きな盛り上がりを見せる『America(アメリカ)』のダンスでは、スピルバーグ監督と振付のジャスティン・ペックが1961年の映画に登場するのと同じような屋上から街中へと移動するようにしました。

「ダンスシーンはこの映画にとって本質的に重要なシーンなので、カバレッジの撮影をしなければならないのですが、従来のカバレッジの撮影手法はダンスシーンには適用できません」とカミンスキーは言います。「曲のリズム、ダンスのテンポ、ストーリーのビート、そして時には別々の数カ所のロケーションに対応しながら撮影する必要があります。いつものようにカメラを3~4台準備するだけではだめなのです。もっと正確にやらなければなりません」

『ウエスト・サイド・ストーリー』より、アニータ役のアリアナ・デボーズ Photo by Niko Tavernise. © 20th Century Studios. All Rights Reserved.

「ダンサーたちは多くが10~15年の経験を持つ舞台のプロだったのですが、ダンスのリハーサルの一部に参加した際に、私たちはダンサーたちがその連携やパフォーマンスにおいて、スタントの人たち以上に正確であることにすぐ気づきました。その精密さのおかげで、撮影スタッフは彼らの間を優雅に動き回ることができ、ダンサーたちに衝突したり当たったりする危険も、逆にぶつかられたりする危険もありませんでした」

「セットで撮影を行う際は縁石や舗道、消火栓といったものに対処する必要があり、カメラの位置や動きを変えなければならないのですが、振付のジャスティンはダンサーたちと共に素早く動きを変えたり調整したりして、私たちの希望に添うようにしてくれました。これは非常にやりやすかったです。異なる部門間で行う共同作業の素晴らしい例ですね」

『America(アメリカ)』のシーンはハーレム、クイーンズ、パターソンの各ロケーションで10日間かけて撮影されたのですが、暑さと振付の激しさが重なったためにアリアナ・デボーズのダンスシューズが溶けて何度も取り替えなければならなかったというエピソードがあります。当然、1つの見せ場をこれほどの長期間にわたって撮影するということは、カミンスキーとスタッフたちがその間に曇ったり晴れたりと絶えず変化する天候の中で照明の一貫性と連続性を保つ必要があったということです。しかし彼はこう言います。「撮影監督として雇われたらそれも仕事の一部です。それが私たちの仕事なのです」

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『ウエスト・サイド・ストーリー』より、リフ役のマイク・ファイスト Photo courtesy of 20th Century Studios. All Rights Reserved.

徹底的なテストの結果、カミンスキーはパナビジョンのミレニアム XL2 35mmカメラを採用し、ワイドスクリーン 2.39:1のアスペクト比で撮影を行いました。使用したレンズはパナビジョンCシリーズのアナモフィックレンズとそれを補助するTシリーズのアナモフィックレンズで、Tシリーズのコントラスト比はCシリーズに合うように調整されており、さらに、レンズの第一人者であるダン・ササキが最短距離の撮影や低照度の場面での撮影に向けて最適化しました。

「ワイドスクリーンの撮影は自然な選択でした」とカミンスキーは語ります。「この作品は昔ながらのハリウッドのミュージカルで、大勢の人が登場するショットがたくさんあり、できるだけ多くのダンサーが画面に収まるようにしたいというのが私たちの希望でした。なので、フレームはそれくらいの幅が必要だったのです」

「レンズについて言えば、ダンはパナビジョンの素晴らしい財産です。彼はとても豊富な知識の持ち主で、アナモフィックレンズについて、またそれが1930年代、40年代、50年代、60年代と時代と共にどう進化してきたのか、非常にためになる個別指導をしてくれました。私の希望で、フレアが出やすくなるようにレンズの手直しや調整をしてくれたのです」

「この映画の視覚的な表現方法ではあえてフレアリングを発生させたいと考えていました。フレアはきれいに見えますし、トニーとマリアのファーストキスといった夢のようなロマンチックなシーンに抒情性を加えることができます。一方で、ジェッツとシャークスの夜の喧嘩などでの威嚇する感じや危険さといった表現主義的な雰囲気を出すことも可能なのです」

『ウエスト・サイド・ストーリー』より Photo courtesy of 20th Century Studios. © 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.

カミンスキーはこうも語っています。「私が『ブリッジ・オブ・スパイ』(2015年)を撮影した際はホークのアナモフィックを使用しました。レンズの収差やフレームの端での画の崩れ方が好きだったからです。しかし今作には合っていませんでした。より画角の広いCシリーズとTシリーズのレンズなら同じような歪みを出さずに撮影することができます」

「また、被写界深度が浅いのは好みではありませんし、出演者たちが動いてピントが合ったりずれたりするのも嫌だったので、T8からT11の高いT値で撮影したいと思っていました。パナビジョンのアナモフィックはそれくらいのT値で撮影することが可能ですが、かなりの光量が必要でした。その結果、本作の夜のシーンや、トニーとマリアの出会いの場である体育館でのダンスなどの広い屋内には複数のかなり大きな照明装置が必要だったのです」

カミンスキーは夜の屋外のシーンはすべてコダック VISION3 500T カラーネガティブ フィルム 5219で撮影しました。その独特の粒子感を活かして、怪しい場所や緊迫した瞬間の真実味を映し出したのです。アパートのシーンのほとんどは温もりのある美しいルックを保つことに重点を置き、200T 5213を使って撮影されています。日中の屋外のシーンの大部分は50D 5203を使用してダンスシーンに鮮やかな色を添え、通常のデーライトよりも長く撮影する際は250D 5207に切り替えました。フィルムの現像はニューヨークのコダック・フィルム・ラボで行われ、デイリーのスキャンと最終のDIグレーディングはニューヨークのテクニカラー(現 ストリームランド・メディア)で行われました。

ベルナルド役のデヴィッド・アルヴァレス Photo courtesy of 20th Century Studios. © 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.

「コダックの200Tと500Tの相性の良さは知っていますが、この2つを使ってまた違う美しさを作り出すこともできるのです」とカミンスキーは言います。「本作では多くのタングステン光を使用していて、200Tの細かめの粒子構造は屋内の温かくくつろいだ雰囲気を出すという私の意図には理想的でしたし、一方、500Tはもともと感度が高く、粒子も大きめでざらざらした質感が強いので、本作における冷酷で生々しい場面を描くには500Tの方が適していました」

「私は昔から少しの粒子感が好きで、フィルムで撮影された映像を見る方が感情移入できるのです。高解像度の映像にはいくらかわざとらしさがありますが、どう分析してもフィルムの方が自然に見えます。どんな物語を語るにせよ、やはりフィルムが一番です。フィルムが製造される限り、そして現像できる限り、私はフィルムで撮影を続けるつもりです」

カミンスキーはスタッフとの素晴らしい協力関係を満喫できたそうです。「間違いなく一流のチームに恵まれ、そのほとんどが数十年の経験を積んでいる人たちでした。つまり、頼りになる最高のプロフェッショナルたちなのです。前に一緒に仕事をしたことのある人たちも多く、スティーブンと私がどうやって映画を作るのかを分かってくれているので、物事がより楽に、より早く進みました」

『ウエスト・サイド・ストーリー』は主にシングルカメラでの撮影でしたが、この作品は大きな船を操縦するようなものなので、私がカメラの操作をすることはありませんでした。Aカメラはミッチ・デュビンが担当し、フォーカスのマーク・スパスが補助したのですが、この2人とは25年以上にわたって何度も一緒に仕事をしてきました。ステディカムが必要な時にはジョン・S・モイヤーに力を発揮してもらいました。彼は背が高く力持ちで、若い頃はダンサーだったので映像的に必要なものをよく理解しており、ダンサーたちと一緒に見事に動き回ってアクションを追いかけることができたのです。照明はニューヨークの名ガファー、スティーブ・ラムジーが担当しました。彼とは映画数本とコマーシャルを多数作りましたが、美しく詩的な光をふんだんに使ってT8~11で撮影できるようにしてくれました。そしてキーグリップはサー・ロジャー・ディーキンス(CBS、BSC、ASC)と定期的に協働しているミッチ・リリアンが務めました」

トニー役のアンセル・エルゴート、マリア役のレイチェル・ゼグラー、 撮影監督 ヤヌス・カミンスキー(ASC) Photo by Niko Tavernise. © 20th Century Studios. All Rights Reserved.

「私が携わった最近の6作品で、色の面で力を貸してくれた2人の人物についても話しておかなければなりません。ジョン・ブラディックは私のデイリーのカラータイマーで、セットにいてくれてネガのスキャンを指揮し、私のために毎晩色の補正をしてくれました。そしてカラリストのマイク・ハッツァーは最終のグレーディングでジョンのデイリーに合わせたり、本作の緊迫したシーンでの白黒のザラッとした質感を強調したり、ニューヨークの街の魅力的な色彩を見事に仕上げたりと素晴らしい仕事をしてくれました」

カメラの動きについてカミンスキーはこう語っています。「カメラがほぼ動かなかった1961年から技術は大きく進歩しました。カメラの動きに現代的で活動的なエネルギーを持たせたかったので、さまざまなカメラの動かし方を採用しました」

「例えばリンカーン・センターの建設に向けて、アパートのあるスラム街が解体用の鉄球で破壊されているプロローグのシーンは、テクノクレーン、ドローン、ケーブルカムの別々のショットを分からないように混ぜ合わせたものです。ギャングが歩きながら話すシーンはクレーンやステディカム、ドリーから撮影しました。ただダンスを眺めるだけでなく、動きの中に入り込んで一部になりたいんだとスティーブンが言ったため、私たちはステディカムを使って美しく流れるような動きを取り入れました」

この作品での仕事におけるスピルバーグとの関わりについて尋ねると、カミンスキーはこう締めくくりました。「私たちは2人ともミュージカルを撮るのは初めてだったのですが、とても楽しかったです。スティーブンはあらゆる面で最高の自分を引き出してくれるんです。仕事面だけでなく、誇りを持ちつつも他者への敬意と寛容さを忘れないといった振る舞いについてもね。寛容さの欠如とそれによって生まれる緊張を描いた映画を作るにあたり、すべての人を受け入れ、自分はこの映画の一部なのだとみんなに感じてもらうことがスティーブンにとって何よりも大切なことだったのです」

(2022年2月4日発信 Kodakウェブサイトより)

ウエスト・サイド・ストーリー

   2022年2月11日公開

 製作年: 2021年

 製作国: ​アメリカ

 原 題: West Side Story

​ 配 給: ウォルト・ディズニー・ジャパン

​ 公式サイト: https://www.20thcenturystudios.jp/movies/westsidestory

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